ハテナ発見!
謎の微生物ハテナ 筑波大の研究グループ、砂浜で発見
以下、エキサイトニュースより
同じ生物なのに、半数は藻を食べて動物のように暮らし、残り半数は植物のように光合成で生きる海洋微生物を、筑波大の研究グループが発見した。このような生物の発見報告はなく、研究グループは「謎の」という意味で「ハテナ」と呼んでいる。海洋微生物から植物への進化を解き明かす可能性があり、14日付の米科学誌サイエンスに発表される。
この微生物は長径約30マイクロメートルで、単細胞のべん毛虫の一種。和歌山県の砂浜で偶然、見つかった。この微生物は体内に藻を持ちもともとは緑色。細胞分裂して二つに分かれると、一方は藻を受け継ぎ緑色になるが、もう一方は受け継がず無色の細胞になるという特異な性質を持つことが分かった。
無色の細胞は口のような器官が発達して藻を与えると食べることも確認した。研究グループは、これらのことから微生物の半数は親から受け継いだ藻で光合成しエネルギーを生み出す「植物型」、半数は捕食した藻をエネルギー源として生きていく「動物型」であると結論付けた。
海洋微生物が植物に進化する過程では、べん毛虫のような微生物が藻を取り込み、藻の葉緑体だけが発達。藻のその他の器官は退化し、葉緑体のみが残ったと考えられている。
研究グループの井上勲教授(植物系統分類学)は「“半植半獣”ともいえる生物の発見は、海中の単細胞生物が植物へ進化していくステップの一端を示しているのではないか」と話している。【下桐実雅子】
半植半獣!なんて魅力的な響き!
半人半魚 とか 半人半馬 とかに繋がる浪漫 <繋がる?
生物 → 植物 の進化って、あるんだねえ。
もともとは緑色、とあるから、緑と無色に分裂したあと、無色のほうはもう細胞分裂は出来ないのかなあ。
片方は藻により光合成をして、もう片方は藻を食べて生きていく。
同じ親から分裂したのに違う人生(微生物生?)を歩んでいくのねえ。深い。単細胞生物なのに。単細胞生物だから、か?
それにしても 「ハテナ」 って・・・ 発表されるときには hatena って書かれるのかなあ。やっぱり。
画像がないのが残念。
***** 追 記 *****
asahi.com にもこの記事が。
不思議な微生物、藻食べて植物に大変身 名は「ハテナ」
光合成のもとを食べて植物に大変身――。緑藻の仲間を細胞内に取り込み、光合成能力を獲得する不思議な単細胞生物を、筑波大の岡本典子さんと井上勲教授が和歌山県と福岡県の砂浜で見つけた。「ハテナ」と名付けた。ハテナは、植物の祖先が太古に歩んだ進化の道筋を、再現しているとも考えられている。速報が14日発行の米科学誌サイエンスに掲載された。
ハテナは鞭毛(べんもう)虫の一種で、大きさは100分の3ミリ程度。無色のものは口のような捕食器官を持ち、特定の緑藻の仲間を細胞内に吸い込む。この藻は細胞内で共生、緑色になったハテナからは「口」が消え、光合成をするようになっているらしい。
緑色のハテナは、緑色と無色の二つの細胞に分裂して増え、共生する藻は緑色細胞にだけ受け継がれていた。もう一方の無色細胞にはやがて捕食器官ができて、藻を取り込むようになる、と考えられている。
一般の植物で光合成を担っている葉緑体は、太古には独立した藻類だったとの学説が有力。ハテナの発見は、植物の祖先が藻類を取り込んでいった様子をうかがわせるものだ。
《堀口健雄・北海道大学大学院理学研究科助教授(系統分類学)の話》葉緑体を持たない生物が藻類を細胞内に共生させ、コンブやワカメなどに進化していく初期段階の現象と考えられ、かつてもこうした生物が存在した可能性がある。共生藻を取り込んだか否かで細胞構造を柔軟に変化させるこうした生物がいるとは、だれも予想しなかった。画期的な発見だ。
こちらのほうが微妙に詳しい。
細胞分裂後に無色になったほうは、藻を食べ、その藻と共生し、緑になり、口が消え、光合成し、また細胞分裂をする、ということらしい。画像もあったよ。
えーっと、同じ緑の細胞ふたつに分裂したほうが効率がいいのでは・・・ なんてことを考えてしまった私は、やっぱり ろまんちすと ではないらしい。
以下、エキサイトニュースより
同じ生物なのに、半数は藻を食べて動物のように暮らし、残り半数は植物のように光合成で生きる海洋微生物を、筑波大の研究グループが発見した。このような生物の発見報告はなく、研究グループは「謎の」という意味で「ハテナ」と呼んでいる。海洋微生物から植物への進化を解き明かす可能性があり、14日付の米科学誌サイエンスに発表される。
この微生物は長径約30マイクロメートルで、単細胞のべん毛虫の一種。和歌山県の砂浜で偶然、見つかった。この微生物は体内に藻を持ちもともとは緑色。細胞分裂して二つに分かれると、一方は藻を受け継ぎ緑色になるが、もう一方は受け継がず無色の細胞になるという特異な性質を持つことが分かった。
無色の細胞は口のような器官が発達して藻を与えると食べることも確認した。研究グループは、これらのことから微生物の半数は親から受け継いだ藻で光合成しエネルギーを生み出す「植物型」、半数は捕食した藻をエネルギー源として生きていく「動物型」であると結論付けた。
海洋微生物が植物に進化する過程では、べん毛虫のような微生物が藻を取り込み、藻の葉緑体だけが発達。藻のその他の器官は退化し、葉緑体のみが残ったと考えられている。
研究グループの井上勲教授(植物系統分類学)は「“半植半獣”ともいえる生物の発見は、海中の単細胞生物が植物へ進化していくステップの一端を示しているのではないか」と話している。【下桐実雅子】
半植半獣!なんて魅力的な響き!
半人半魚 とか 半人半馬 とかに繋がる浪漫 <繋がる?
生物 → 植物 の進化って、あるんだねえ。
もともとは緑色、とあるから、緑と無色に分裂したあと、無色のほうはもう細胞分裂は出来ないのかなあ。
片方は藻により光合成をして、もう片方は藻を食べて生きていく。
同じ親から分裂したのに違う人生(微生物生?)を歩んでいくのねえ。深い。単細胞生物なのに。単細胞生物だから、か?
それにしても 「ハテナ」 って・・・ 発表されるときには hatena って書かれるのかなあ。やっぱり。
画像がないのが残念。
***** 追 記 *****
asahi.com にもこの記事が。
不思議な微生物、藻食べて植物に大変身 名は「ハテナ」
光合成のもとを食べて植物に大変身――。緑藻の仲間を細胞内に取り込み、光合成能力を獲得する不思議な単細胞生物を、筑波大の岡本典子さんと井上勲教授が和歌山県と福岡県の砂浜で見つけた。「ハテナ」と名付けた。ハテナは、植物の祖先が太古に歩んだ進化の道筋を、再現しているとも考えられている。速報が14日発行の米科学誌サイエンスに掲載された。
ハテナは鞭毛(べんもう)虫の一種で、大きさは100分の3ミリ程度。無色のものは口のような捕食器官を持ち、特定の緑藻の仲間を細胞内に吸い込む。この藻は細胞内で共生、緑色になったハテナからは「口」が消え、光合成をするようになっているらしい。
緑色のハテナは、緑色と無色の二つの細胞に分裂して増え、共生する藻は緑色細胞にだけ受け継がれていた。もう一方の無色細胞にはやがて捕食器官ができて、藻を取り込むようになる、と考えられている。
一般の植物で光合成を担っている葉緑体は、太古には独立した藻類だったとの学説が有力。ハテナの発見は、植物の祖先が藻類を取り込んでいった様子をうかがわせるものだ。
《堀口健雄・北海道大学大学院理学研究科助教授(系統分類学)の話》葉緑体を持たない生物が藻類を細胞内に共生させ、コンブやワカメなどに進化していく初期段階の現象と考えられ、かつてもこうした生物が存在した可能性がある。共生藻を取り込んだか否かで細胞構造を柔軟に変化させるこうした生物がいるとは、だれも予想しなかった。画期的な発見だ。
こちらのほうが微妙に詳しい。
細胞分裂後に無色になったほうは、藻を食べ、その藻と共生し、緑になり、口が消え、光合成し、また細胞分裂をする、ということらしい。画像もあったよ。
えーっと、同じ緑の細胞ふたつに分裂したほうが効率がいいのでは・・・ なんてことを考えてしまった私は、やっぱり ろまんちすと ではないらしい。
by lovestones
| 2005-10-14 09:26
| news